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経営主体：株式会社　漣

所在地：神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1285-17

設計：株式会社石井建築事務所（熱海）

施工：株式会社 石井工務店

工期：着工：10年7月　竣工：10年8月

延床面積：165㎡（改装面積）

構造・階数：鉄筋コンクリート造３階建て

総客室数：11室

施設内容：ロビー、ダイニング、厨房、大浴場

施設の特色・設計の意図
箱根　仙石原に企業の保養所として建てられた既存建物は、国立公園法による建築規制により、敷地に対してゆとりある建物配置であり、低層建築である。仙石原特有の静けさのあるヒメシャラの森の中にある佇まいは、既に優雅であった。
去年の客室リニューアルに引き続き行われた、今リニューアル（離れ客室・客室露天風呂・外構・大浴場）のコンセプトを「森の中に佇む、優雅なオーベルジュ」とし、豊かな自然との結びつきを更に深めつつ、小さなオーベルジュが放つ「優雅さ」を際立たせ、より上質な空間づくりを目指した。
客室のカラースキームは、マホガニー、バーチフローリング、クレイ塗料、自然石、亜麻等、自然素材本来の色を最大限いかしたベージュトーンとし、グラデーションとなったベージュの重なりが、あたたかみある室内空間を創り出している。
　外構改修として、玄関脇の既存モミジ・シャラをいかしつつ、下草・灌木を整備した。季節毎に花・実を楽しめつような植栽計画をし、花の色を単色=白（ﾀﾏｽﾀﾞﾚ・ﾕｷﾔﾅｷﾞ・ｱﾅﾍﾞﾙ・ﾊﾅﾐｽﾞｷ）に絞ることにより、シンプルなインテリアとのつながりを持たせた。
石井建築事務所（熱海）