大阪屋ひいなの湯 改修
http://www.hiina.com経営主体:㈱ホテル大阪屋
所在地:和歌山市加太142
設計:㈱佐々山建築設計
施工:正真建設㈱
工期:2018年1月~7月
建築面積:全体:924㎡
延床面積:全体:3,337㎡/改修:590㎡
構造・階数:RC造、S造
総客室数:20室
施設内容:温泉旅館
施設の特色・設計の意図
和歌山市郊外にある加太は万葉の時代から、潟見の浦と詠まれていた景勝地。淡路島に渡る南海道の風待ち港、漁師町と変遷してきた加太で200年続いている大阪屋ひいなの湯は地域の核になっている。今回の設備投資は昭和47年築の玄関棟を耐震補強を行った上で長年の懸案であった玄関ロビーと客室の改修を行った。ロビーは畳敷きにし、全館スリッパを止めた。紀州材の無垢の桧、杉を多用し、ロングベンチも桧の1枚板で制作した。淡島神社の鳥居を背景に取り込んで、外観を和風に改修するとともに、西側の敷地は建物を造らないでオープンデッキとしてエリアの価値を上げることを選んだ。4階の10帖客室は廊下から段差のないワンルームとし、窓はヒノキ1枚板のカウンター付きのビューウインドウで港町の変化に富んだ海の景色を見せている。和歌山の素材を使い、地域の景観を取り込み、加太にふさわしいおもてなしの宿になっている。
㈱佐々山建築設計