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経営主体：天平旅館

所在地：奈良県奈良市東向中町９番地

設計：株式会社倉橋英太郎建築設計事務所

施工：株式会社アイユー住研

工期：2016年1月～2016年2月

建築面積：436.68㎡

延床面積：全体：1647.56㎡ / 改修部分：725.08㎡

構造・階数：Ｓ造・地上4階　地下1階

総客室数：20室

施設内容：大浴場、レストラン、宴会場

施設の特色・設計の意図：
『アーケードに埋もれた、古都のまちなみを再生する』
天平旅館は、東大寺から三条通りを結ぶ東向商店街に位置します。近鉄奈良駅前というアクセスの良さからビジネス客を意識した造りとなっていましたが、古都の趣が感じられる造りではありませんでした。 また近年では海外のお客様が増え、観光の拠点として、日本らしさ、古都奈良らしさが求められるようになっていました。そこで今回の改修ではならまちの町家の趣を採り入れるべく、外装、ロビー、レストランなどをリニューアルいたしました。外装は漆喰壁、格子、付柱、庇といった町家の要素を化粧として施すことで既存を極力活かし、予算や法規的な制約をクリアしています。今回のリニューアルによって、海外の方々が玄関先で記念撮影をしてくれるようになりました。このようにまちなみを修景することで、まちを活性化させる動きが広がっていって欲しいと思います。
㈱倉橋英太郎建築設計事務所