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九段会館テラス 増築

http://https://kudan-kaikan-terrace.jp/

経営主体:ノーヴェグランデ(東急不動産株式会社・鹿島建設株式会社)

所在地:東京都千代田区九段南1丁目5-1

設計:鹿島・梓 設計・工事監理業務共同事業体

施工:鹿島建設株式会社 東京建築支店

工期:2019年7月~2022年7月

建築面積:5,123.02㎡/3,344.07㎡

延床面積:68,036.35㎡/61060.11㎡

構造・階数 :鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造 地上17階・地下3階

施設内容:事務所、宴集会場、店舗、診療所、駐車場

施設の特色・設計の意図:
<保存と復原>
旧九段会館は昭和9年に「軍人会館」として竣工した。3・11震災を経て休館していたが、建物の一部保存活用を条件とした事業者選定が行われ、事務所を中心とした複合施設として生まれ変わった。
計画地は北の丸公園に直接面する。この立地を活かし、お濠沿いに歩行者デッキ、正面玄関前には24時間開放の芝生広場が設けられ、都心の賑わいを生み出している。広場から見上げる旧九段会館はアールデコを基調に外観の大きな柱型とスクラッチタイルが特徴の建物であり、高層タワーもその意匠に寄り添うように柱型を取り入れた外装としている。
今回の再生では旧九段会館の玄関をそのままビルのメインアプローチとしている。広場の賑わいは創建時の玄関を通り、新築されたプラザ、オフィスエントランスへと繋がる、そのためインテリアは古いものと新しいものを明確に分けず、シームレスな流れで計画した。
宴会場や旧役員室については「使用しながらの保存」を行っている。内観については僅かに残された白黒写真や絵ハガキなどを参考に、創建時の意匠に戻す改修を行った。建物使用の安全面でも免震レトロフィット、コンクリート躯体の再アルカリ化などの構造面だけでなく、外壁タイルの全数ピンニング、天井耐震化などの二次部材落下防止対策も取り、これから永年に利用され得る建築とした。(KAJIMA DESIGN)
鹿島建設株式会社

 

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